制約と関係のジグソーパズル的表現
概要
ジグソーパズルのような形の整合による文法的制約や階層的関係の表現方法を研究しています。 「ジグソーパズル的」表現では、ジグソーパズルのように正確な一致だけではなく、嵌ることも制約を満足すると考えます。 視覚的表現だけではなく、聴覚的表現、触覚的表現についても研究しています。 |
キーワード
型の整合、階層関係、ジグソーパズル、グリフ(glyph)
説明
- 情報可視化
- ジグソーパズルのような形の整合による制約の表現
- ただし、ジグソーパズルのように正確な一致だけではなく、嵌ることも制約を満足すると考える
- ジグソーパズルのような形の整合による制約の表現
階層関係(型の制約)の2次元可視化
代入可能 |
代入不可 |
整合する形の生成における課題と解決策
- 単純な再帰的な形状の生成では判別不能になる →深い階層と子要素が多い場合の生成方法を提案
- Java 2のすべてのクラスに判別可能な形状を生成→実用性
2次元形状例
階層関係(型の制約)の3次元可視化
3次元可視化では、凸形状、凹形状、ワイヤーフレーム形状を利用する。
凸形状が凹形状に嵌ることで整合を表す。また、凸形状がワイヤーフレーム形状を包含することでも整合を表す。
表面と裏面の関係
整合の判定のために裏面を見なくても良いよう表面と裏面の関係を定めた。
代入制約
(a) 制約なしの代入文 | (b) 右辺が指定された代入文 |
(c) 左辺が指定された代入文 | (d) 両辺が指定された代入文 |
関連研究
関連する発表
- Noritaka Osawa, "Jigsaw-puzzle-like 3D Glyphs for Visualization of Grammatical Constraints," 電子情報通信学会 IEICE Trans. on Information and Systems, Vol.E91-D, No.6, pp.1804-1812, (2008/06).
- Noritaka Osawa, "Visualization of Inheritance Relationships Using Glyphs", 電子情報通信学会 IEICE Trans. on Information and Systems, Vol.E85-D, No.1, pp.275-282, (2002/01).
- Noritaka Osawa, "Tactile Glyphs for Palpation of Relationships," 10th International Conference on Information Visualisation (IV2006), pp.575-582, (2006/07).
- Noritaka Osawa, "Application of Jigsaw-puzzle-like 3D Glyph to Visualizing Grammatical Constraints," IEEE Symp. on Visual Languages and Human-Centric Computing (VL/HCC'05), pp.293-295, (2005/09).
- Noritaka Osawa, "Jigsaw-puzzle-like 3D Diagrams to Represent Syntactical Constraints," 6th International Conference on Information Visualisation (IV2002), pp.421-426, (2002/07).
- Noritaka Osawa, "Sound Glyphs Representing Inheritance Relationships," 6th International Conference on Information Visualisation (IV2002), pp.10-15, (2002/07).
- Noritaka Osawa, "Generation and Evaluation of Glyph Representing Superclass-subclass relationships," Proc. of IEEE Symp. on Visual Languages (VL2000), pp.81-82, (2000/09).
- 大澤 範高, "継承関係の可聴化", 日本ソフトウェア科学会第8回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ (WISS '00), 近代科学社, pp.163-168, (2000/12).
今後の予定
デザインパターン等への拡張を研究する予定です。
可視化に加えて、効果的な可聴化、可触化についても研究する予定です。