マウスに応じた位置に映像を移動して表示する方法
PointerPositionフィルタとImage Compositionフィルタを使って、マウスに応じた位置に映像を移動して表示する方法を示します。
フィルタ・グラフ
DVカメラからキャプチャーした映像の位置をマウスに応じて変更して表示します。
USBカメラ等からの入力の場合には、[Microsoft DV Camera and VCR] と [DV Video Decoder]
の部分を適宜変更してください。
Image Composition の映像は2入力ありますが、全画面に相当する基本入力映像 input0
は接続されていません。この場合にはブルーバックの背景となります。通常の利用では、基本入力映像が必要です。マウスに応じた位置の箇所を高画質で表示する例を参照してください。
入力 input1 には、ポインタ情報に応じて位置を変化させて基本映像上にオーバーレイさせたい付加入力映像を指定します。
実行例
マウス位置に応じて映像の位置を変更します。
ここでは、オーバーレイされる映像の形状を楕円形や矩形に指定することができます。
マウスを移動することによって、オーバーレイされる映像の位置が変化します。
Image Composition のプロパティ
Image Composition のプロパティを操作することによって、マスク形状や境界のブレンディング方式などを変更することができます。
- タイムスタンプ
- 映像入力が基本入力映像と付加入力映像の2種類あるために、出力映像にどちらのタイムスタンプを利用するかを指定します。
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- 最大フレームレート
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ここで指定したフレームレート以上では出力されません。
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映像が2入力あるために、一方にフレームレートがある際にそのまま合成して出力するとフレームレートが増えてしまい、データ量が増えてしまいます。フレームレートを一定以下に抑えるために利用します。
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- ブレンディング方式
- 映像を合成する際の境界の扱いを指定します。
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- 単純
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- 単純を指定するとマスクで切り出された付加映像を単純に基本映像上にオーバーレイして出力します。
- 曖昧
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- 曖昧を指定するとマスクで切り出された付加映像を基本映像上にオーバーレイする際に境界を曖昧にして出力します。
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- マスク
- 付加映像をオーバーレイする際のマスク形状を指定します。
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- 矩形
- 楕円
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市松模様
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- 付加位置
- 付加映像の位置にオフセットを与えます。
- 複数スクリーンを同時に利用する際に利用することを想定しています。通常の利用では、x も y も共に 0 で構いません。
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- ポインタ位置入力ピンの無効化
- マウスなどの位置情報と無関係に位置を決めたい場合に指定します。
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