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研究概要

研究のあらまし

並列プログラムの性能デバッギングを支援するアニメーション化ツール: 「かのこ」


概要

並列プログラムの動的挙動の可視化の研究です。

プロセッサや通信路の動的な負荷を、力学モデルにおけるノードの質量やノード間引力にマッピングし、そのモデルの振舞いをシミュレートすることにより、物体移動や構造変形のアニメーションとして表示し、適切な負荷分散に役立てる可視化手法を明らかにしました。

キーワード

並列プログラム、力学モデル、シミュレーション、可視化、性能チューニング


説明

負荷分散状況スナップショット例

8台のプロセッサにFibonacci数の計算を割当てる際の負荷分散による通信負荷の偏りを可視化しています。

プロセッサ間の通信によって、力学モデルのノード間に引力が働くというマッピングをした際の例です。ノード間には一定の斥力が働いています。

initial state random load distribution

(a)初期状態

(b) ランダム負荷分散

ring-like load distribution torus-like load distribution

(c) リング状負荷分散

(d) トーラス状負荷分散


3次元メッシュ構造のスナップショット例 

3次元メッシュ構造の通信路を有する並列計算機における通信負荷と計算負荷を可視化しています。

initial state balanced load

(a)初期状態

(b) 均一な通信状態 

unbalanced communication load (light computational load) unbalanced communication load (heavy computational load)

(c) 不均一な通信状態
(計算負荷小) 

(d) 不均一な通信状態
(計算負荷大)



今後の予定


関連研究

熱モデルに基づいたグラフ構造のレイアウト

Webアクセスの動的挙動の可視化


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