情報可視化
これまでの情報可視化の研究は、熱モデルに基づくグラフ構造の可視化と力学モデルに基づく動的挙動の可視化、プログラムの制約と関係の可視化に大きく分類できます。
ここでの情報可視化は、固有の空間的情報を持たないデータの空間へのマッピング、もしくは、抽象的なデータの可視化のことを意味します。固有の空間的情報を有する(物理)データの可視化であるScientific Visualization とは区別します。
熱モデルに基づくグラフ構造の可視化
熱モデルに基づいたFocus+Context機能を有するグラフ構造のレイアウトとブラウジング
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熱モデルと力学モデルに基づいてグラフ構造をレイアウトし、複数の正および負のフォーカスを仮想的な熱源の設定によって行える可視化技法を研究してきています。 熱のメタファによって一般的なグラフ構造の拡大・縮小表示すべき点を設定できる情報可視化技法です。フォーカスに仮想的な温度を与え、その熱輸送をシミュレートすることによって、レイアウトします。 |
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熱モデルに基づいたグラフ構造のレイアウトを応用し、Webサイトへのアクセスの動的振舞いを可視化する研究をしてきています。 |
力学モデルに基づく動的挙動の可視化
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並列プログラムの性能デバッギングを支援するアニメーション化ツール: 「かのこ」 プロセッサや通信路の動的な負荷などを物体移動や構造変形のアニメーションとして表示し、適切な負荷分散に役立てる可視化手法を明らかにしました。 |